
恋人や夫・妻からモラハラを受けていた過去がある・・・
別れたあとも、以前の自分とは違う気がする。
このモラハラ後遺症から立ち直る方法が知りたい。
✔本記事の内容
- モラハラ後遺症とは?
- モラハラ後遺症から立ち直る方法【夫や彼氏からの洗脳を解こう】
- 【体験談】私のモラハラ後遺症
モラハラ夫やモラハラ彼氏からやっとの思いで別れたあと、なにもかも忘れてスッキリできたら最高。
…なのですが、実際はモラハラ後遺症で悩まされる方がたくさんいます。
モラハラ後遺症を抱えると、モラハラ加害者と出会うまえの『本来の自分』とは違う自分になってしまったようで、とてもつらいものです。
もう昔みたいに無条件に人を信用することなんてできないんじゃないか、と不安に思う気持ちはわかります。でも大丈夫。
今回の記事では、私が実際にモラハラ彼氏・モラハラ夫をもった経験から、モラハラ加害者からの洗脳を解いてモラハラ後遺症から立ち直る方法を深掘りします。
モラハラ後遺症から立ち直るためには、自分を知ることが大事

モラハラ後遺症とは?
「後遺症」とは、事件や事柄が終わったあともそれが尾を引いている状態のことをいいます。
モラハラは精神的なダメージを受けるため、加害者と距離をおけばそれでもう悩まなくてすむというわけではありません。
モラハラ加害者は身近な人間にモラハラをおこなう傾向が強く、夫や妻、彼氏からモラハラを受けている方も多いですよね。
長い間でも短い期間でも、自分の愛する人や大切だと思う人から『モラハラ』という精神的虐待を受けていた経験は、心に大きな傷跡をのこします。
精神的ストレスからモラハラ後遺症に悩む方は、モラハラ加害者を責めたり、被害者である自分を責めたり、以下のようなモラハラ後遺症を抱えて、心の傷はそう簡単に癒えないことに絶望します。
モラハラ後遺症の具体的な症状
モラハラを受けて傷つくと精神的な後遺症が残ります。具体的には以下のような後遺症です。
自信が持てない
モラハラ被害者は、モラハラ加害者からつねに「お前はダメな人間だ」「お前は妻失格だ」と言われ続けてきたため、自分は無能な人間だと思い込まされています。
夫や恋人から自分の容姿や人格について否定されたり、相手を思ってしたことも無意味だと言われ続けたら自信がもてなくなるのも分かりますよね。
モラハラ被害者が働いて得たお金をうばったり、生活費を十分に渡さなかったりして、被害者が『自分で決める権利』をうばい、自分がいなければ生きていけないかのように仕組む場合もあります。
そのためモラハラ被害者は、加害者と別れた後もなにも自分で決められない状態におちいることがあります。
自分を責めてしまう
モラハラの後遺症として、過去のできごとを思い返して自分を責めてしまうことがあります。
モラハラ被害者は優しくて素直な人がターゲットにされることが多く、そのまじめさが仇となるケースです。
モラハラに遭いやすい被害者タイプは下記記事でまとめています。
あわせて読みたい>>モラハラに遭いやすい被害者体質なのはどんなタイプ?【特徴をチェック】
「もしわたしがもっとあの時頑張っていたら、耐えていたら、謝っていたら別の未来があったのかもしれない」「あのひとをあんな風に変えてしまった原因は自分にあるのかも」と反省してしまうんです。
それまではとても良い人だったり、理想の恋人を演じているケースが多いので、モラハラ加害者の変わりようにびっくりして、被害者はその現実を受け入れられないことも。
モラハラ加害者は外面がいいだけなのですが、それを信じて付き合ったり結婚したモラハラ被害者は、加害者が変わった原因を自分のなかに探してしまうんですね。
私も自分を責めました
私はモラハラ夫と離婚してから2年たちますが、離婚前後は精神状態が不安定で「モラハラしてくるような夫とは別れて正解」と思ったり、かと思えば「もし私があの時もっと頑張って耐えたら離婚しなかったのかも」と思ったりで、もしかしたら私が悪かったのかな・・・と自分を責めたこともあります。
いまも少しだけ自分を責めるときもありますが、だいぶマシになりました。
時間をおくことで自分と夫の関係性を客観的にみられるようになり、「私が悪かったわけじゃない」と気づくことが出来ました。
ストレスを感じる
モラハラを受けているとき、加害者から極度の圧迫感や威圧感などを感じていたと思います。
強いストレスがかかる状況にずっといると、たとえそこから離れても『心的外傷後ストレス障害』として残ることがあります。
”心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい、Post Traumatic Stress Disorder、PTSD)は、命の安全が脅かされるような出来事(戦争、天災、事故、犯罪、虐待など)によって強い精神的衝撃を受けることが原因で、著しい苦痛や、生活機能の障害をもたらしているストレス障害である[1]。 ”
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
具体的には以下のような症状がおこります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)はうつ病や不安障害などと併発することもあります。
男性(人間)が怖い
モラハラを受けると「またいつか誰かにモラハラされることがあるかもしれない」と思う気持ちが頭のかたすみに残ります。
なぜならそのモラハラ夫やモラハラ彼氏を選んだのは自分とわかっているからです。
わたしはモラハラ夫と出会う前にもモラハラ彼氏がいたことがあり、男性を見る目がないのは明らかなので・・・もう男性が怖いです。
モラハラ加害者は、付き合う前はすごく気が使えて、先回りして準備しておいてくれたりするので、全然見抜けなかったというモラハラ被害者はたくさんいます。
自分がこういう性格でいる以上またモラハラ人間が寄ってくるかも、という恐怖はつきまといます。
人を信じられない

モラハラを受け続ける毎日から逃れても、なかなか人を信じることがむずかしいことがあります。
モラハラ加害者は、他人からはモラハラをしているような人間だと見えないことも多いです。
意を決してモラハラ加害者から逃げ出して実家に帰っても、世間体を気にした両親からまたモラハラ夫のもとに送り返されるケースもあります。
そうなるとモラハラ被害者はだれも頼れず、信じられる人はいません。
まわりに吐き出す人がいない場合、モラハラ被害後も人を信じられないことが後遺症として強く残るケースがあります。
喪失感がある
モラハラ夫や恋人と離れて、環境ががらりと変わったためにやってくるのが「喪失感」です。
職場をやめた後あんなに毎日行くのが嫌だったのに、なんとなくもの足りなさを感じた経験はありませんか?数カ月休んでから仕事をしてもいいのに、すぐに働きださないと居心地悪く感じたり・・・。
毎日やっていたことがいきなりなくなると心が動揺しますよね。
現状を変えるということは失敗するリスクもあるし、今より状況が悪くなる可能性があります。変わらなければ危険なリスクを負う必要もなく、その方が安心を感じるからです。
これを『現状維持バイアス』と呼びます。
でも喪失感を感じるからといって、それを愛情だと勘違いしてモラハラ加害者のもとに戻ってはいけません。
ただ急に身のまわりが変化したので、現状維持を望むあなたの気持ちがその変化の速度についていいけていないだけです。
そういうときには自分が心地いいと思うことに時間を使いましょう。時間がたつにつれて喪失感は確実に消えていきます。
罪悪感がある
モラハラ被害者は自分が悪くないのにもかかわらず、彼を捨ててしまったことに対する罪悪感をもってしまうことがあります。
「お前のせいで時間に遅れた」「お前がきれいに掃除していなかったから悪い」など、人格や行動などすべてを全否定される毎日から、無意識にいつも罪悪感をかかえている方も多いです。
そしてモラハラ加害者はその罪悪感に付け込んできます。
モラハラ被害者はいつも「私が悪いのかも」という罪悪感をかかえているので、モラハラ加害者と離れたあとも「こうなったのは自分のせい」と罪悪感を感じてしまいます。
自分もモラハラするようになる
モラハラ加害者の多くは、子供の頃に両親からモラハラを受けて育った経緯があります。
「モラハラは受け継がれる」ことが多いのです。
ずっとモラハラを受け続けると精神的に消耗し、疲れてイライラしやすくなります。
もしモラハラを受ける前よりもイライラしやすくなったとしたら、それもモラハラによる後遺症のひとつです。
モラハラ後遺症から立ち直る方法とは?【洗脳から解かれるのは意外と簡単】

上記で説明したような『モラハラ後遺症』から立ち直る方法は、実はとてもシンプルで簡単なことです。
それは自分を大切にしてあげることです。
自分を大切にしてあげることで、自分で自分を尊重し、自分の意見には価値があり、そして言う権利があることを知りましょう。
具体的には下記の方法で、「あなたはほかの誰にも邪険にあつかわれるべき存在ではないこと」、「愛する人に大切にされる価値があること」を確認していきましょう。きっとモラハラ後遺症から立ち直ることが出来ます。
モラハラ後遺症から立ち直る方法
モラハラ加害者から距離を置いて洗脳を解こう
モラハラ加害者は「自分はいつも正しくて、お前は間違っている」とあなたを洗脳してきます。
モラハラ被害者ははじめは加害者をおかしいと思いつつも、毎日言われ続ければマインドコントロールされて「もしかしたらそういうところもあるかも・・・」と思ってくるようになってしまいます。
まずはモラハラ加害者と距離を置く、縁を切るなどして、一切の連絡を取らないようにしましょう。
時間が経つにつれて、やがておかしかった関係に気がつくでしょう。
「あのとき私が言ったこと、全否定されたけど全然間違ってなかったよね?」と思うことがじゃんじゃん出てきますよ。
自分で自分を褒める
あなたは自分を褒めていますか?モラハラから脱出できたことって、とってもすごいことです。
本来のあなたはモラハラを受けている辛い時ですら、自分より他人を優先することが出来る心の広い持ち主なんです。
自分で自分のことを褒めてあげましょう。
自分を大切に扱う
あなたはモラハラを受けていたときモラハラ加害者から乱暴に扱われていましたが、実はあなたもあなた自身のことを雑に扱っていたことに気がついていますか?
自分自身を大切にしている人は、いくら夫や恋人からでも無視されたり暴言を吐かれたりするのを許しません。
そんなのは大切な自分が傷つくし、そうしている加害者にもよくないと分かっているからです。
自分を大切に扱う人間には、モラハラ人間は寄ってきません。
そういう人は自分の基準がちゃんとあるので、たとえ加害者がモラハラしても太刀打ちできないためです。
自己肯定感が低い人は、自分に自信がなく他人に依存しやすい傾向があります。そのためモラハラと相性がいいんです。
自分を大切に扱えない人は自己肯定感が低い可能性が高いです。
自己肯定感は恋愛だけではなく、仕事や人間関係など自分制の満足度を左右するキーワードになります。
以下では、昔から自己肯定感が低かった私が、自己肯定感を高めた方法や、役立った本を書いていますので、あわせて参考にしてください。
関連記事>>自己肯定感は自信ゼロからでも高められる【30代子なし離婚しても大丈夫】
関連記事>> 自己肯定感を高める!おすすめ本13選【実践済み】
成功体験を積み重ねる

あなたはモラハラ加害者から否定され続けて「自分は何もできない人間」と思っているかもしれませんが、そんなことは全然ないです。
モラハラ加害者は、そう思わせたほうが都合がいいからあなたのことを全否定してきただけで、それは事実でも何でもないんです。
自己嫌悪におちいって自信をなくしている方は、小さなことからでいいので自分ができることをやって成功体験を積み重ねていくのがおすすめです。
すごく小さなことからでかまいません。そうやって「私は一人で決められる」ことを体験して、自分でなにもかも出来ることを思い出しましょう。
一人暮らしはおすすめ
モラハラ加害者から離れて余裕があれば、一人暮らしするのはおすすめです。
わたしはモラハラ夫と離婚してはじめての一人暮らしをしましたが、家の契約からなにもかも自分でやらないといけないからステップアップできるし、自分で自分の人生を選びながら生きている感覚が味わえます。
モラハラを受けているときは自分を抑え込んでいる時間がほとんどで、感情が死んでいました。
ひとりになって、だれにも気をつかわずに、自分の気持ちを表に出す練習をできるのもおすすめポイントです。
なおモラハラ加害者がストーカー化している場合は、ひとりになるのは危険かもしれないので注意しましょう。わたしは元夫に居場所を伝えていません。
あわせて読みたい>>離婚したらまずは一人暮らしのススメ!30代バツイチを楽しく生きよう!
視野を広げる
モラハラ加害者は、モラハラ被害者の交友関係や家族との交流を嫌がる傾向があります。
それは自分以外の人間と接することで、自分の考えをおかしいと思われたりする可能性があるからです。
モラハラ後遺症がある方は後遺症でまだ視野が狭くなっていることがあるので、客観視するのも効果的です。
もしモラハラ加害者のことを「もしかしたらいい人だったのかも」と思う気持ちがでてきたら、自分の大切な家族や友人と付き合ってほしいか?と自問自答してみましょう。
もし傷つけられるかもしれない、と思えば、そうされてきたのはあなただと気がつきましょう。そうすれば客観的にみて、自分がどう扱われてきたのか理解することが出来ます。
怒りは立ち直ってきたサイン
モラハラ加害者から離れてしばらくたって、「どうして私があんな扱いを受けなければならなかったの?」と疑問に思ったり、理不尽だと怒りを感じることがあったら、それは立ち直り始めたサインです。
モラハラは受け入れられない、という考えをもち始めた証拠ですよね。
残念ながら後遺症をなくすのには時間がかかります。
わたしもモラハラ夫と離れて2年ほどたちますが、まだたまにフラッシュバックしてしまうときもあります。でも確実に頻度は減っています。
焦らなくていいので、自分を大切に生きていれば、ちゃんと後遺症から立ち直ることが出来ますよ。
しつこい場合は法的措置を考えよう
モラハラ加害者は、被害者に依存しているケースも多く、離れたあとも連絡してきたりストーカー化する場合があります。
しつこい場合は身の安全を守り、法的措置をとることも考えましょう。
離婚で弁護士に依頼している場合は弁護士に相談してみましょう。警察で接近禁止命令を出してもらうこともできます。
私のモラハラ後遺症【体験談】

私がモラハラ夫やモラハラ彼氏からモラハラを受けて、「これはモラハラ後遺症だな」と思うのは以下のような状況のときです。
モラハラ夫と別れて2年、離婚直後よりだいぶマシにはなりましたが、いまでも人の怒りには過敏です。
モラハラ後遺症の厄介なところは、自分を疑ってしまうところにあります。
あなたが悪いわけではないのに「もし私がああしていれば」と自分を責めてしまうため立ち直りが遅れてしまうことが多いです。
私もモラハラ後遺症から立ち直っている途中ですが、モラハラに対して即「おかしいな?」と思えるようになったり、冷静に考えられるようになってきました。
モラハラは感情を大きく揺さぶるので、それに惑わされないように正しい知識をつけることも大切です。
モラハラ人間のことは、通常の人が考えても分からないことばかり。モラハラについて書かれた本を読み漁り、知識をつけることで後遺症の克服にも役立ちます。
>>DVやモラハラで悩んでいる方へおすすめ本10選
この記事が、同じ悩みで悩んでいる方の参考になったら幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。