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家庭内別居が子供に与える影響は?ストレスだけじゃない!

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夫婦仲が険悪で家庭内別居したいけど、子供に悪影響を与えないか心配。
子供にとっては家庭内別居がいいのか、それとも離婚したほうがいいのかな。
家庭内別居がどのように子供に影響を与えるのか知りたい。



本記事の内容

  • 家庭内別居で子供がストレスを感じるのはこんなとき
  • 家庭内別居のストレスは子供にどう影響するのか
  • 家庭内別居と子供の行事について




私は姉妹3人の母子家庭育ちです。私の母親は離婚していますが、父親と離婚するまえの数年間、家庭内別居をしていました。


私自身も結婚していたときに元夫と家庭内別居を経験していますが、家庭内別居は子供がいるといないとでは大きな差があります。


本記事では家庭内別居が子供に与える影響を、私自身が小さいころに体験した話をふまえてお話しします。



家庭内別居が子供に与える影響は?ストレスだけじゃない!

夫婦げんか

「子供のためには両親そろっていた方がいい」

「子供が大きくなるまでは離婚じゃなく家庭内別居しよう」


親は子供のために出来るだけ良い選択をしようとします。


また経済的な事情や世間体などの理由から、別居や離婚ができずに家庭内別居を選ぶ夫婦もいます。


子供がいると家庭内別居は複雑になる

子供がいない夫婦の場合、意外と家庭内別居はスムーズです。


私は元夫と子供がいない状態で家庭内別居していましたが、もう大人なのでおたがいが納得してルールを守って生活していれば、それほどトラブルが起こることもありません。

関連記事>>家庭内別居で決めるべきルール10個【実体験からおすすめ】



でも夫婦間に子供がいると、家庭内別居は複雑になります。


自分たちの事情に子供を巻き込むことになるし、自分の子供とはいえ他人の気持ちをコントロールすることは誰にもできないからです。



家庭内別居で子供がストレスを感じるとき

両親が家庭内別居していて、子供がストレスを感じるときはこんなときです。

  • 子供を介して両親が会話する
  • 「自分がいなければ離婚できるのでは」と思う
  • 両方から悪口を聞かされる
  • 夫婦の不満のはけぐちにされる
  • どっちもの味方をしなくてはいけない
  • 両親の顔色をうかがわなくてはいけない
  • 自分が両親をつなぎとめなきゃいけない重圧を感じる
  • 家がくつろげない
  • 両親と一緒に過ごすことが出来ない


子供を介して両親が会話する

家庭内別居にすすむほど夫婦関係がうまくいかなくなると、おたがい口もききたくない状態になる夫婦もいます。


しかし両親の会話のツールに使われると、小さな子供でも「どうしてお父さんとお母さんは直接話さないんだろう?」と疑問に思います。


子供もしだいに「仲が良くないから話したくないんだ」と気がつくし、つねに自分を経由して会話する両親に不満を抱くようになります。



「自分がいなければ離婚できるのでは」と思う

両親が仲が悪いのに離婚をしないで家庭内別居をしているのは、自分がいるからでは?と感じます。


「自分がいるせいで両親は我慢して生活している」、「もし自分が生まれてこなければ離婚できているのかな」など罪悪感を感じてしまいます。



両方から悪口を聞かされる

家庭内別居をするくらい相手のことが嫌いで、ついつい子供に「パパって本当使えない、ダメな人間なのよ」とか「ママはいつも家事が中途半端でいじわるしか言わないね」など愚痴をもらすと、子供は混乱します。


子供にとってはパパもママも大切な存在だから、悪口を聞かされてもどちらの味方もしたくないのが本音です。


「パパとママは嫌い合っているんだな」と思った子供は、親に気を使って話題を選ぶようになります。



夫婦の不満のはけぐちにされる

夫婦喧嘩

家庭内別居をはじめることで、実の親から邪険にあつかわれることがあります。


両親に精神的余裕がなくなり、いつもどおり甘えただけなのに「忙しいからあっちに行って」とか「お前はママのほうが好きなんだからママに遊んでもらいなさい」など、以前と違う親の態度に困惑します。

とくに子供が小さいうちは母親と一緒にいることが多いからか、私の父親は「どうせ子供は母親の味方」と拗ねた考え方をして、かまってくれることがなくなりました。



子供をとおして母親にやり返している父親を見るのは最悪です。


本人の私からしたらもちろん何の思惑もなかったですが、ときに夫婦間の不満のはけぐちが子供に向かうことがあります。



どっちもの味方をしなくてはいけない

子供には「なぜ父親と母親が家庭内別居しているか」理由が分からないので、どちらが悪いとか解決策を見つけようがありません。


結果、両親どっちもの味方をする羽目になります。


「ママとパパどっちが好き?」なんて聞かれた日には、どう答えていいかパニックになります。どっちもに良い顔をしなきゃいけないストレスを抱えることに。



両親の顔色をうかがわなくてはいけない

家庭内別居の家庭では、タブーの話題が出てきます。


普通の家庭だったら気軽にできる「今日パパは仕事?」だったり「私明日友達と出かけるから夕飯はパパとママだけでいいよ」など、両親の話題ができません。


家庭内別居していても完全に顔をあわせない、というのはむずかしく、リビングなどでばったり両親が顔をあわせたときなど、子供が両親の顔色をうかがって間にはいるなどの努力がいることも。




自分が両親をつなぎとめなきゃいけない重圧を感じる

両親が不仲だと子供は「良い子でいなければ両親が離婚してしまうかも」という恐怖心がめばえます。


「子はかすがい」といいますが、その役割を意識した子供はむりに明るくふるまったり、わがままを言わないようにと我慢することをおぼえて、子供らしさをなくします。


私の友達の子供は、両親がケンカをしていると急に甘えん坊になり、父親と母親に抱きつきに来るそうです。



友達の子供はまだ3歳なのに、子供は大人が思うよりずっと空気を読みとっています。


自分が甘えてその場を和ませることで両親の仲をとりもとうとしている姿が健気です。


家がくつろげない

子供にとって家は安心できる場所のはずですが、ぴりついた雰囲気のする家では心からくつろぐことができません。

居心地が悪いと自分の部屋に引きこもりがちにもなります。



両親と一緒に過ごすことが出来ない

家庭内別居をしているくらいなので、極力一緒に過ごさない夫婦が多いですよね。


でも子供にとっては「家族がそろって過ごす機会」を失っていることになります。


子供には理解しづらいことだし、大好きな両親と一緒に過ごせないのは寂しいものです。



家庭内別居のストレスは子供にどう影響するか

夫婦喧嘩

大人がストレスでうつ病になるように、子供もストレスによっていろいろな影響が出ることが予想できます。

家庭内別居が子供に与える影響

両親が家庭内別居することで、子供には以下のような影響が出ることがあります。

  • ウソがうまくなる
  • 感情を表現できなくなる
  • いじめにつながる
  • 自己肯定感が低くなる
  • 自分を責める
  • 結婚したいと思わなくなる
  • 体調の変化



ウソがうまくなる

両親に心配をかけたら離婚してしまうのでは、という恐怖心から、たとえ辛くても「平気だよ」などと自分の気持ちにウソをつくようになります。


本当は傷ついていても「これくらい大丈夫」と自分自身も偽るようになるケースもあります。


感情を表現できなくなる

家庭内別居で両親のために自分を抑えつづけた結果、喜怒哀楽の感情を素直に表現できなくなることがあります。


子供は自分が泣いたり怒ったりすることで、家庭内の状況が変わるのを恐れています。

親の顔色をうかがうことで、自分の感情の行き場をなくしてしまいます。


いじめにつながる

家庭内別居をしていることがまわりに知られた場合、いじめにつながる可能性があります。

両親が不仲なことを遠慮なしにいじってくる子供もいますし、環境によってはそれがきっかけになることも。


自己肯定感が低くなる

両親から十分な愛情をうけて育つ機会をうしなうと、子供の自己肯定感は低くなっていくことが分かっています。


家庭内別居によって親の感情のはけぐちになったり、いい子にしていないと愛してもらえないと思ってしまったりして、今の自分を否定するように。

  • 自己肯定感とは「良い部分も悪い部分もひっくるめて自分だと認められること」で高まります。



自己肯定感が低いと、自分を受け入れられないため他人のことも受け入れることがむずかしくなっていきます。

”子どもの最初の自己肯定感は、生まれてから3,4歳までの親の子どもに対する言葉がけ、働きかけ、育て方により決定するといわれ、その後、12歳ぐらいまでに「自分はどういう人間であるか」という自己認識(能力や価値、他者との人間関係、知性、感情などをどう感じているか)と共に、自己肯定感のベースは決まってきます。

本来、はじめから自己肯定感がない子どもはいません。

子どもはみな自己肯定感を持っています。
ただし、育つ環境で、もともとあった自己肯定感は低くなっていくのです。

「子どもの心はやわらかく素直です。どんな子どもであっても親や周りの人間に無視されたり、否定されたり、認めてもらえず、怒りをぶつけるように叱られたりする、接し方で、子どもの自己肯定感はじりじりと確実に下がる」と、慶応義塾大学医学部小児科教授の高橋孝雄氏は著書「小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て」の中で述べています。”

引用:一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会https://www.self-esteem.or.jp/selfesteem/








自分を責める

家庭内別居の原因がどこにあれ、子供は「もしかしたら自分が原因なのかもしれない」と思います。


「あのとき牛乳をこぼしちゃったからケンカになったのかも」「いうことを聞かなかったからパパが嫌になっちゃったのかも」と子供ながらに思いつめて、精神的に不安定になり落ち着かない様子になることが。


自分のせいかもしれないのにここにいてもいいのか、と思い悩んで自信がなくなることもあります。


結婚したいと思わなくなる

家庭内別居している両親を間近でみることで、結婚というものに魅力を感じなくなることがあります。


愛情がなく、会話もせずにいつも別々に行動している両親をみて、結婚しても意味がない、結婚したくないと思う子供もいます。


体調の変化

大人がストレスを感じたとき胃が痛くなったりするように、子供もストレスを感じると体調に変化が出ます。

大人であればストレスを感じたとき、スポーツをしたり友達に聞いてもらったりして気持ちを切り替える術をいくつかもっていますよね。



でも子供はストレスをほかのことで解消する技術をまだ学んでいません。


そのためそのままストレスをため込んでしまって体調にあらわれることも多いそう。

  • 食欲がなくなる
  • じんましんが出る
  • 便秘や下痢をする
  • 熱が出る
  • おねしょをするようになる
  • 朝起きられなくなる
  • 夜寝られなくなる



家庭内別居と子供の行事について

夫婦喧嘩

家庭内別居中に子供の行事があったとき、夫婦そろって行くかは悩みどころだと思います。

旦那と一緒にいたくないけど、子供のために行事は一緒に出たほうがいいの?
子供のお友達の前では夫婦仲良いフリをしたほうがいい?



子供それぞれによって、どうしてほしいかは違ってきます。

  • 両親がいた方が嬉しい
  • ギクシャクしているのを見るのが気まずいから母親か父親どちらかだけでいい
  • どっちも来なくていい など



子供が2~3歳くらいまでは事情が分からないと思うので、両親そろって行事に出たほうが子供は嬉しいと思います。


でもある程度ものごとを理解できる年齢なら、子供に直接聞いてあげるのがいちばんだと私は思います。


子供とコミュニケーションをとろう

大人は「まだ小さいからわからないだろう」と、子供の気持ちや意思を反故にしがちですが、子供はちゃんとわかっています。

私は5歳くらいに両親の家庭内別居を経験しましたが、両親が私たち姉妹のことを勝手に決めていろいろ進めていくことに納得いかない気持ちでいました。



もちろん幼かった私は、そのモヤモヤした気持ちが「怒り」だったことを大人になってから理解しましたが、子供にだって意見はあります。


大人になった今、「あのとき私たちの意見を聞くことだけでもしてほしかったな」と残念に思います。

  • 子供の行事は子供が主役ですから、子供とコミュニケーションをとって本人がどうしたいか聞くのがいいと思います。



もし両親のどちらかしか参加できないときは、子どもに事情を話してあげたほうがいいです。


何も聞かずに父親か母親だけしか行事に来なかったら、子供は「どうして来ないんだろう?」とモヤモヤしてしまうし、「自分が悪い子だから来ないのかな」などと考えて無駄に傷つくこともあります。


家庭内別居するなら子供の気持ちを優先する

夫婦喧嘩

家庭内別居を選ぶ親たちがその理由にあげるのは「子供のため」が多いといいます。


それなら家庭内別居することで子供が精神的、経済的に被害にあわないように気をくばってあげることがいちばん大切ではないでしょうか。



親も人間なので、憎しみあう毎日につかれて精神的に余裕がなくなることもありますよね。

でも「子供のためにちゃんとしよう」と今まで以上に家事を完璧にやったりなど意気込みすぎる必要はないのかも。



両親の家庭内別居を経験した私が感じることは、成長過程にいる子供にとって「親から愛されている」「親に守られている」と安心感を感じられる家で育つことが一番重要です。

  • きちんと子供の話を聞く
  • 自分たちの事情と子供を分けて対処する
  • 自分の気持ちよりも子どもを優先する
  • 愛してあげる
  • 育児放棄しない


親は完璧じゃなくていい

家庭内別居しなくてはいけない、どうしようもない大人の事情もあると思います。


でも別に子供は完璧な親を求めていません。ただ大好きな親から愛されたい、それだけだと思います。

親がきちんと見ていてくれると、子供はそれを肌で感じとります。逆もまたしかりです。



夕飯の品数が少ない日があっても、洗濯物が畳めなくて積まれていることがあっても、そんなこと子供は覚えていません。


ただ親に余裕がないときだったのか、甘えたときに冷たくあしらわれたことは大人になった今も覚えています。


家庭内別居するなら子供の心に大きな傷を残さないように、子供を第一に考えてあげましょう。


どんなときも親から愛されれば、子供は幸せになれるんだと思います。




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