
モラハラ夫と話し合おうと思っても怒鳴られたり説教されて、いつもうやむやにされてしまう…
モラハラ夫と話し合うことってできないのかな?
✔本記事の内容
- モラハラ夫と話し合いは時間のムダ!話が通じない理由とは
- モラハラ夫と話し合ってはいけない理由
- モラハラ夫とどう向き合えばいいのか
夫がモラハラ夫だと分かっても、どうにか家族として一緒に生活していきたいという気持ちから、モラハラ夫と話し合おうと努力している方もいますよね。
しかしモラハラ夫との話し合いはうまくいかないことが多く、時間のムダになってしまうケースがあります。
本記事では、どうしてモラハラ夫とは話し合いができないのか、話が通じない理由やモラハラ夫との向き合い方を紹介します。
モラハラ夫と話し合いは時間のムダ!話が通じない理由とは

モラハラ夫と建設的に話し合うのはかなり無謀な挑戦です。
私の元夫もモラハラ夫でしたが、「記憶をなくしたのか?」というくらい言っていることが変わったり、妻を無視して話し合うことからも逃げたりします。
モラハラ夫の考え方を理解すれば、どうして話し合いが無理なのか分かるはず。
あなたの夫がモラハラじゃない場合は、コツや向き合い方さえつかめば話し合いは可能です。
なぜモラハラ夫とは話し合いができないのか?
モラハラ夫は「自分の都合だけが大切」という生き物なので、そもそも妻と対等に話し合っておたがいの妥協点を見つけるということはしません。
妥協するということは、自分の意見をゆずる・がまんすることになるため、モラハラ夫にとっては話し合うと自分が不利益を被ることになります。
モラハラ夫と話し合いが出来ない理由は以下のとおりです。
自分の要求を通すことしか考えない
モラハラ夫は自分の意見がすべて正しいと信じています。
家庭では妻より自分が優位に立つことが重要なため、いろいろと難癖をつけたり嘘をついたりして自分の要求を通そうとします。

モラハラ夫と話し合っても、「ここはゆずろう」とか「おたがい協力して頑張ろう」という展開にはなりません。
「お前の努力が足りないからだ」「他の家庭はそれでうまくいっている、お前ができそこないだからだ」など罵られたりすべて妻のせいにされてしまいます。
話し合いを「勝ち負け」として考えている
モラハラ夫にとって、妻との話し合いで妻側の意見を採用したり、おたがいの意見の食い違いを妥協することは「負けること」になります。

夫婦なんだからおたがいにゆずり合って生活するべきなんじゃない?
勝ち負けとかじゃないよね?
ふつうの人ならそういう考え方によって話し合いが進んでいきますが、モラハラ夫にとって人間関係はすべて敵か味方かのどちらかで、自分の意見を反対する人間はすべて敵であり、妻であろうと自分の意見を曲げることはありません。
モラハラ夫は妻のことを自分より下の人間として見ているので、その下の人間が自分と対等に話し合おうとしてくることがそもそも不満です。
自分が正しいとしてゆずらない、話し合いをしても妻をバカにしたり怒鳴ったりして言い負かしてくるので、話し合いが成立しません。
問題を解決しようという気持ちがない
モラハラ夫には家庭でなにか問題が起こっても、それを解決しようという気持ちはありません。
家庭で問題が起こったらそれは妻が解決するべき、我慢するべきとしか思わないので話し合いになりません。
被害者意識が強いため、問題が起こったときは「今嫌な思いをしているのは妻のせいだ」という認識です。

妻に責任を押しつけて知らんぷり、文句だけは言ってくる、それがモラハラ夫です。
ゆずって弱みを見せたくない
夫婦の話し合いでおたがいゆずれるところはゆずるのが、他人と暮らしていく処世術だったりしますが、モラハラ夫の場合はゆずることで、家庭内の自分の立場が揺らぐのを恐れています。
妥協点をしめしてくれた夫に対して妻は「優しいな、器が大きい人だな」と感じるものですが、モラハラ夫にとってゆずることは弱みを見せること。
1回でも意見をゆずって「ここは妥協してくれるんだ」と思われたらナメられる、と思っています。
モラハラ夫は共感性が著しく低いのが特徴
一般的に何か問題が起こったときには、話し合いで解決しようとしますよね。
「人は話し合えばわかる」とはよく言われる言葉です。
しかしモラハラ夫は他人の感情に共感する能力がとても低く、他人の都合はおかまいなしです。
モラハラ夫は妻が病気になってもいつもの家事を要求したり、「できない」といえば具合が悪くても長時間説教したりする面からみても、他人を思いやる能力が極端に欠けているのがわかります。
自分の価値観しか認められないので、話し合いで分かってもらおうとするのはとてもむずかしいです。
モラハラ夫と話し合ってはいけない理由

モラハラ夫と話し合いをしてはいけない理由は、妻がこれ以上モラハラ被害にあわないためです。
弱みを知られないため
話し合いをすると、モラハラ夫に妻の弱点を知られてしまう可能性があります。
話し合いで「ここが嫌だから変えてほしい」とか「これが大変だから手伝ってほしい」などとモラハラ夫に伝えることは、「妻が傷つくことは何なのか」を相手に伝えているのと同じことです。

モラハラ夫は妻の弱みをさらに突いてきます。

そうすることでもっと自分が優位にたち、家庭内で強い地位を築けるからです。
子供のことで相談すれば「お前がダメな母親だからだ」と責められます。
子供の育て方には正解がなく、妻も不安があるから夫に話していますが、モラハラ夫はそれさえも利用してくるため「私がダメだからだ…」とうつ病になるケースもあります。
話し合いで妻が夫に弱みをさらけ出しても利用されるだけで、いいことはありません。
精神的に疲れないため
モラハラ夫との話し合いは、妻と夫の「話し合うことの目的」がそもそも違うため、解決することがありません。
たとえば「子供が夕飯の最中にお箸をわざと投げた」ということで話し合おうとしたとします。
妻は「こんなふうにしてお箸をわざと投げるのは行儀が悪いことだと教えて、子どもの教育を頑張っている」と説明します。
しかしモラハラ夫は「妻が子供の教育をきちんとしていないことを証明するため」に話し合いをするので、話し合いの終着点がちがい、永遠に話し合いが終わりません。
なぜなら妻が努力していないことを認めさせるのがモラハラ夫にとっての目的であり、利益になるからです。
モラハラ夫はつねに上に立たなければ気がすまないため、妻に間違っていることを認めさせて支配下におくことを考えています。

モラハラ夫は妻を支配するため、自分の思い通りにするためには「論点のすり替え」「揚げ足取り」「屁理屈」「嘘で事実をねじ曲げる」など手段をえらびません。
長時間説教する、怒鳴る、物にあたるなど態度や言葉でねじ伏せようとしてくるため、妻は恐怖心から感情をおさえるようになり、「夫に怒られるから何も感じないようにしよう」とだんだん考えることをやめてしまいます。
こうしてモラハラ夫は妻から思考力をうばうことに成功すると、ますますモラハラはエスカレートしていく可能性が高いです。
モラハラ夫には話が通じず、正当に向き合うとまともな妻の心が壊れてしまう危険性があるため、話し合いをしてはいけない相手です。
それではモラハラ夫とどう向き合えばいいのか

まともにモラハラ夫と向き合うのは、こちらの危険が高いので避けたほうがベターです。
ではモラハラ夫とどうかかわっていけばいいのか?方法は下記のとおりです。
決まったことを報告する
モラハラ夫に話し合いを求めても、改善されるどころか妻のせいにされるだけ。
それなら自分で決められることは決めてしまい、「こうしたよ」と事後報告だけしましょう。

そのことについてもいろいろ文句を言われると思いますが、「そうだね~」と話を受け流して相手にしないこと。
モラハラ夫は自分より下だと思っている妻に説教していい気分に浸りたいので、その機会を与えないことです。
モラハラが始まったら人目のある所に移動する
モラハラや説教が始まるなと思ったら人目のある所に移動したり、その場を離れるようにします。
モラハラはじっと耐えて話を聞いてくれる人を好むので、相手をせずにその場を離れましょう。

モラハラ夫は他人の前ではいい夫を演じることが多いので、人目があればモラハラはストップします。
そのまま話を聞いてもモラハラ夫は解決する気がないので時間の無駄です。そういうときは夫を避けてモラハラしづらい対象になりましょう。
メールで会話する
メールやLINEで文字に残しながら会話すると、モラハラされづらくなります。
モラハラ夫との話し合いは、話の論点を変えられたり、嘘をつかれたりして巧妙にモラハラ夫に有利な方に変えられていきます。

メールなら話が違う方向に行ったときに指摘しやすいし、嘘をつかれたら証拠になります。
モラハラ夫の手口として、言葉だけで話し合いをしているといつの間にか妻が悪者にされて、モラハラ夫が被害者に仕立て上げられていることがありますが、メールにすれば客観的に確認できます。
会話を録音する
夫なので家にいるときにはいつまでも逃げているわけにはいきません。
どうしてもモラハラから逃げられないときには、テープレコーダーなどで会話を録音しましょう。
あとあと「もしかして私が悪かったんじゃ…」とモラハラ夫に洗脳されそうになったときには、会話を聞きなおして「私がおかしいわけじゃない!」と確認できるし、いざというときのモラハラの証拠としても使えます。
個人的には「夫婦なんだから話し合ってふたりで決めるべき」という世間の論調にむやみに振りまわされないで、 モラハラ夫とは話し合いではなく他の方法でうまくやっていく道を探したほうがいいと思います。