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暮らしかた

【2023年】フェミニズムを学ぶおすすめ本10選!【女性を自由に】

本 暮らしかた

もう学校や職場でのセクハラにはうんざり。
結婚も子育ても私らしくない気がする。
SNSでフェミニズムや#KuToo運動を知った。

フェミニズムについてもっと知りたい。勉強するのにおすすめの本はある?



✔本記事の内容

  • 【2023年】フェミニズムを学ぶおすすめ本10選!【女性を自由に】



フェミニズムとは男女平等の思想です。


フェミニストとは、すべての性が平等な権利を持つべきという理由から、女性の権利を主張する行為(フェミニズム)を支持する人のことです。


「日本はフェミニズムが広まらない」など嘆きの声もありますが、上野千鶴子さんの東大の祝辞や、SNSでの#MeToo、女性のパンプス強制反対運動#KuTooなど、少しずつ日本でも日常でフェミニズムに触れる機会が増えてきました。


本記事ではフェミニズムについてもっと知りたい方へ、おすすめの本を10冊紹介します。



【2023年】フェミニズムを学ぶおすすめ本10選!【女性を自由に】

本



おすすめ本No.1:上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!




日本を代表するフェミニストのひとりである上野千鶴子さんと、漫画家・ライターの田房永子さんが「日本の何が問題なのか?母娘問題、セクハラ、結婚・恋愛・子育て、団塊世代と大学闘争、性暴力などについて徹底的に語り合った7時間」。


「フェミニズムについてゼロから」の言葉どおり、フェミニズム初心者にもとても分かりやすく書かれている本です。


✔おすすめポイント

フェミニズムのうまれた歴史的背景やこれまでの経緯が分かると、どうしてフェミニズムが必要なのかが見えてくる。



自分でも気がつかないうちに男尊女卑の思考が染みついてしまっているなと気づかされます!



本書の内容

第1章:女はどうしてこんなに大変なの?過去を知れば、今なぜツラいかよくわかる!
第2章:女はどうやって闘ってきた? どうやって闘えばいいの?個人的なことは政治的なこと
第3章:結婚・恋愛・子育てについて真剣に考えてみる
第4章:フェミニズムと性の話。おっさん的想像力よ、さようなら!
第5章:私はフェミニスト!




上野千鶴子さんといえば、東京大学名誉教授として2019年に読み上げた祝辞が話題をよびました。

”あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。”

引用: https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html



祝辞でフェミニズムについて触れ、東京医大の入試で女子学生だけが減点されていた件や、東大生による性暴力事件などを挙げつつ、東大内や社会における性差別や不平等を話しました。


若いころからフェミニズムの思想に触れることで、これからの日本を変えていけるきっかけになればいいですよね。



フェミニズムにたいして近寄りがたさを感じている方に読んでほしい1冊!




おすすめ本No.2:私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない



本書は著者のイ・ミンギョンが、女性にこれ以上の苦痛や我慢を強いることを防ぐために企画された、差別問題に苦しむ女性たちのための日常会話のマニュアル書です。


韓国社会でも可視化され始めた性差別の問題に、なせ差別が存在するのか、男性のことばにカチンとするのか。実際の体験から問題を読み解き、自分たちのことばで対策を提案しています。


女性嫌悪、セクシスト(性差別者)にどう立ち向かえばいいのか、実践的なヒントが満載のあたらしい感覚のフェミニズム書です。


✔おすすめポイント

女性軽視されたときに、怒り方を知らない、教わってこなかった女性に読んでほしい「反撃の仕方」が書かれた一冊。



私も「あの時ああやって言い返せばよかった」と家に帰ってからひとりで悔しい思いをしたことが何回もあり、本書を読んでいてスッキリした気持ちになれました。


日本でも「女性はセクハラくらい笑って受け流せるのが良い女」「夫を支えるのが妻の役目」など差別的な考えも横行していますが、本書を読めば「そんなものには怒っていい」と知ることができます。



また本書の面白いところは、自分を守ることに着目しているので、不当な扱いを受けたり答えを強要されたときに「あなたには答える義務はない」ときっぱりと教えてくれること。


「気が進まない会話をしなくてもいい自由」が保証されていない状況を改善するために、どうすればうまく会話を終わらせ、かつ、相手に考えるきっかけを与えられるかを教えてくれます。


「もう我慢しなくていいよ」と背中を押してもらえる一冊です。


おすすめ本No.3:男も女もみんなフェミニストでなきゃ



「We Should All Be Feminists(男も女もみんなフェミニストでなきゃ)」という題名のTEDの講演をきっかけに人気に火がついたナイジェリア人の作家、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著書。


「わたし自身の、フェミニストの定義は、男性であれ女性であれ、『そう、ジェンダーについては今日だって問題があるよね、だから改善しなきゃね、もっと良くしなきゃ』という人たちです。女も男も、私たち「みんな」で良くしなければいけないのですから。」


ビヨンセがアルバム「Flawless」で取り入れ、DiorがTシャツを作り、スウェーデンでは16歳の子ども全員に本書を配ったという、世界27か国で刊行、大きな話題となった1冊。


✔おすすめポイント

「フェミニズムってなんだか難しい」と感じている方へ、とても素直な気持ちで読みやすい本書がおすすめ。



おすすめ本No.4:説教したがる男たち




相手が女性と見るや、講釈を垂れたがる男たち。そんなオヤジたちがどこにでもいること自体が、女性たちが強いられている沈黙、世界の圧倒的な不公正そのもの。


今や辞書にも載っている「マンスプレイニング(manとexplainの合成語)」を世に広め、#MeToo運動へと続く、大きなうねりを準備するきっかけのひとつとなったソルニットの傑作品。


✔おすすめポイント

〇人犯の90%は男性という事実。今世紀のフェミニズムを牽引するエッセイ。



マンスプレイニングとは、男を意味する「man」と解説を意味する「explain」をかけ合わせたかばん語。


男性の持つ「女性は自分より知らない・わかっていない」という根拠のない前提ですすむ差別意識を指摘する用語で、一般的には「男性が、女性を見下すあるいは偉そうな感じで何かを解説すること」を指すときに使われます。


女性なら一度は「説教したがる男」に出会ったことがあるはず。



性暴力やドメスティック・バイオレンスは蔓延し、それでいて加害者のほとんどが男性であることには触れられない。


女性たちの口をつぐませ、ときに極限状態に追いやる暴力の構造をあばき出し、想像力と言葉を武器に立ち上がる勇気を与える希望の書。


おすすめ本No.5:82年生まれ、キム・ジヨン



本書は、女性が人生で出会う困難や差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作、韓国で100万部突破した、異例の大ベストセラー小説です。


ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。


誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。


✔おすすめポイント

ごく普通の女性、82年生まれの著者の人生がカルテの形で描かれている小説。

あまりにも日常的にあり、普通の女性が暮らしているだけで体験する差別や社会の不合理に、強く共感するはず。



差別はこんなに身近にあり、それが普通だと思い込んでいることに絶望するくらい恐ろしい。



おすすめ本No.6:はじめてのジェンダー論



人はなぜ、男か女かという性別にこだわるのか。その〈分類〉をいかに意味づけ、相互行為の中で社会制度に組み込んでいるのか。


ジェンダーの視点で見ると、はじめて「社会」が見えてくる。

本書の内容

第1章 ジェンダーとの遭遇──私たちは〈分類〉する
第2章 「女」「男」とは誰のことか──性分化とインターセックス
第3章 性別という壁を乗り越える人々──トランスジェンダー
第4章 ジェンダーは性と愛をも枠づける──同性愛と異性愛
第5章 「男なんだから,男らしくすべき」は論理じゃない──性差と性役割
第6章 科学や数学は女には向いていない?──生物学的性差
第7章 ジェンダーの彼方の国はどこにある──メディアと教育
第8章 男が少女マンガを読むのは恥ずかしい?──恋愛と性行動
第9章 〈被害者〉の視点と〈加害者〉の視点──性暴力(1)
第10章 「わいせつ」と「レイプ」は同じ罪なのか──性暴力(2)
第11章 「女性差別は終わった」という残念な妄想──性別職務分離と統計的差別
第12章 ワーク・ライフ・バランスと阻むものは何か──性別役割分業,ホモソーシャル,マタニティ・ハラスメント
第13章 女は子どもを産んで一人前?──母性愛神話・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ・生殖テクノロジー




いまだに不当な性差別や性暴力がはびこる現代社会。何が問題で、その解決には何が必要なのか。本書はその答えを追求し、徹底して論理的に考えます。


人はなぜ、女か男かという性別にこだわるのか。

その“分類”をいかに意味づけ、社会制度に組み込んでいるのか。



“分類”する実践に着目する、今までにないジェンダー論の入門書です。



おすすめ本No.7:足をどかしてくれませんか。――メディアは女たちの声を届けているか



「みんな」が心地よい表現を考える。


男性中心に作られるジャーナリズムの「ふつう」は社会の実像とズレている。
メディアが世界を映す鏡なら、女性の「ふつう」も、マイノリティの「ふつう」も映してほしい。


女たちが考える「みんな」のためのジャーナリズム。

  • 「家事をするのはお母さんだけ」と断言するCM、いじめを笑いの種にするテレビのバラエティ。
  • たびたび炎上するメディアのトップは、ほぼ男性で占められ、女性たちには決定権がない。
  • メディアには「理想の女性」が闊歩し、女たちのリアルも声も消されている。



メディアが世界の鏡なら、女やマイノリティの姿も映してほしい。


誰もが住みやすい社会にするために、メディアはどのように変わるべきなのか。ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが女性としての体験から、メディアのあるべき姿を考える。


タイトルの「足をどかしてくれませんか。」について


本書タイトルの「足をどかしてくれませんか。」は、2018年に公開された映画「RBG最強の85才」の主人公ルース・ベイダー・ギンズバーグ(RBG)のセリフから発想されたもの。

実際は“All I ask of our brethren is that take their feet off our necks”と言っていて、日本の字幕では「男性の皆さん、私たちを踏み続けているその足をどけて」となっています。


RBGは生涯をかけて弁護士として女性やマイノリティのために闘いました。そして彼女もまた奴隷制に反対したSarah Grimke、第一波のフェミニストたちに影響をあたえた活動家のセリフからこの言葉を引用しているのです。


この本はメディアにいる9人の女性たちが、「無いこと」にされているいろいろなことに自分も過剰適応していたことに気づき、世の中の「空気」を変えていく営みを、それぞれの立場から書いています。




おすすめ本No.8:女ぎらい



上野千鶴子さん著書の日本のミソジニーについて、「男も女も女が嫌いなのはなぜか?」を分析した本書。


ミソジニーとは、女性や女らしさに対する嫌悪や蔑視のことで、男にとっては「女性嫌悪」、女にとっては「自己嫌悪」にあたります。


皇室、DV、東電OL、援交など、男社会に潜むミソジニーの核心を著者が具体例をもとに縦横に分析。文庫化に際して「セクハラ」と「こじらせ女子」の2本の論考が新たに収録されています。


✔おすすめポイント

日本にはびこるミソジニー、ホモソーシャルについて学ぶならこの一冊!




おすすめ本No.9:ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問



日常のなかの素朴な疑問から性暴力被害者の自己責任論まで、「ジェンダー研究のゼミに所属している」学生たちが、友人・知人から投げかけられたさまざまな問いに悩みつつ、それらに真っ正面から向き合った、真摯で誠実なQ&A集。


本書は、回答をホップ(初心者向け)、ステップ(中級者向け)、ジャンプ(上級者向け)の3段階で構成。それぞれの回答は、唯一の正解として提示するのではなく、わかりやすい語り口で「ともに考えましょう」と呼びかけています。


✔おすすめポイント

分かりやすい切り口でジェンダー論の入門としてオススメ!



本書を読めば「港区女子」「慶応ボーイ」など無意識で使っているジェンダー差別の言葉に気がつくことができるように。


「何がセクハラに当たるのか分からない」という方は、本書でジェンダーについて学びましょう。




おすすめ本No.10:エトセトラ VOL.2



フェミマガジン「エトセトラ」VOL.2は、日本でいちばん有名なフェミニストの田嶋陽子を大特集。


世代を超えて集結した執筆陣によるエッセイ・書評や、一般投稿「田嶋陽子さんへの手紙」、そして、田嶋陽子本人へのロングインタビューなどで構成。


現代のフェミ作家たち、山内マリコ&柚木麻子責任編集による、最強のフェミ・アイコン田嶋陽子へのリスペクトに満ちた一冊。


✔おすすめポイント

30年前にTVで田嶋陽子が戦ってくれたから今の私たちがある、と理解できる一冊。

田嶋陽子さんを「強気な怖いオバサン」と思っている方は読んでほしい!




【2023年】フェミニズムを学ぶおすすめ本まとめ

本

日本で生きる女性は、社会が押し付ける「女性としての役割」をこなすのが義務のように感じている方も少なくありません。


日本のジェンダーギャップ指数は121位とG7で最低であり、男女の格差が浮き彫りになりました。


121位がどれくらいひどい順位かというと、前後の国の状況を見れば明らかかもしれません。

  • 120位:アラブ首長国連邦・・・ 結婚していない男女の性行為や結婚しないままの出産、結婚前の同棲は違法。 再婚するには男性の許可が必要 。

  • 122位:クウェート・・・女性参政権を獲得したのは2005年。2009年にやっと4人の女性議員が初めて誕生。女性から離婚したい場合、2人の男性の承認が必要。虐待の証拠がない限り、離婚できない。




この中東諸国が男女格差の激しい国であり、宗教上の理由などから女性の社会進出が困難な国だということはなんとなく知っていますが、その間に挟まれている日本は中東よりも深刻な社会問題を抱えているのかもしれません。


いまだに男尊女卑意識の激しい日本で生きる女性にとって、まさしくここはヘル・ジャパン(地獄)でしょう。


私も日本で生まれて日本で育ち、35歳となったこれまでに性差別や性搾取にあった回数はもう数え切れません。



#MeTooや#KuToo運動が盛り上がったり、フェミニズムを公言する若者が出てきたりと、以前よりも少しずつですが着実に一般女性たちにも広がっているのではないでしょうか。


フェミニズムの思想を知ると、もう後には戻れない。 それはプライドが芽生えるからです。


ぜひ今回紹介したフェミニズムについての本を読んで、男女平等があなたに与えるものについて学んでみてはいかがでしょうか。


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