
両親が離婚していると、子どもも離婚するって本当?
だとしたら結婚するのが不安・・・
離婚遺伝子って本当にあるの?
- 離婚は遺伝するのか
- 離婚遺伝子の存在
- 離婚に関係する性格と環境
- 離婚しやすい人の特徴とは
「離婚する人の両親や親せきには離婚者が多い」や「離婚は3世代続く」などの噂を聞いたことがあるでしょうか?
離婚する男性には「離婚遺伝子がある」とされる遺伝子研究もあります。
はたして離婚は遺伝するのか?を深掘りします。
「離婚は遺伝する」は本当か?

親が離婚するとその子どもも離婚する、なんて言われますよね。
わたしはバツイチで離婚経験ありですが、両親もわたしが5歳のころに離婚しています。
そう聞くと、やっぱり離婚は遺伝するのか、と思いますが、私には既婚の姉がいて、姉は離婚せずに2人の子どもを育てながら夫と幸せに暮らしています。
人による、と言ったらそれまでですが、離婚にはその人の「性格」と「育ってきた環境」が左右します。
離婚に関係する「性格」
離婚に関係している「性格」はどんなものがあるか見ていきます。
- 性格の不一致
- 精神的な虐待
- DV、暴力を振るう
- 異性関係
- 浪費する など
このうち「性格の不一致」「浪費する」などは遺伝的な性格に関係するとされています。
離婚するには、パートナーとの関係にがまんできなくなるから離婚するわけですが、がまんしたり神経を落ち着かせる作用のある「エンドルフィン」というホルモン分泌が少ない遺伝子を持つタイプは、耐えることができずに離婚してしまうそう。
この場合、我慢のできない遺伝的な性格が離婚する原因といえます。
- DVなどの暴力による離婚は、加害者にテストステロンが多い
- 妻がテストステロンの多いタイプの場合、主体性が強く、姑に指図されることを嫌がる傾向があり、姑との仲が悪くなる
研究されている「遺伝する性格」はほかにもあります。
- 「神経質」な性格
- 「浪費する」性格
「浪費する」性格は、遺伝するとされている新奇追求性(新しいものや冒険を求める気質)によるもので、快楽をもとめるなどの神経伝達物質であるドーパミンのはたらきが変わることで、目あたらしいことや面白いことへの興味が掻きたてられて、ついつい浪費してしまうとされています。
離婚遺伝子は本当にあるのか
男性に「離婚遺伝子」をもっている人がいる、という研究を聞いたことはありますか?
スウェーデンのカロリンスカ研究所、米エール大などの研究チームがおこなった研究で、スウェーデン人男性のうち、遺伝子の一部が変異をおこしている人は、変異のない人にくらべて、結婚生活で問題をかかえている率が高く、そもそも同居していても結婚していないケースも多い、という結果が出たそう。
この研究の調査は、女性と5年以上長期的に関係がある552人の男性と、その相手である女性を対象におこなわれました。
この変異を持っている人は全体の約4割。
変異遺伝子のコピーが増えるにしたがって、関係上の問題が増えているという結果に。
しかし研究チームは、この研究が個人レベルにおいて夫婦関係を決定づける因子として作用するという意味にはつながらないとしています。
「離婚遺伝子」という言葉はマスコミの報道が作り出したもので、想像の段階による推測です。
センセーショナルな記事にしたほうが目にとまるから、ですね。
この研究のように遺伝子の変異があっても、結婚生活に問題のない可能性もあると言っていますし、離婚は遺伝子だけでは決まらないですよね。
なぜ離婚した親の子どもは離婚するのか

ではなぜ「離婚した親の子どもは離婚する」といわれるのかは、「育ってきた環境」によるものが強いと思われます。
人間の性格や行動に遺伝的な要因が影響する割合は30~50%といわれています。
残りの50~70%は、そのひとの育ってきた環境が影響するそう。
子どもは親の背中を見て育つということです。
- 結婚に期待できない
- 離婚のハードルが低い
- 親が離婚を止めない
- 離婚にマイナスイメージがない
- 結婚したタイミングが早すぎた
- パートナーとの関係の作り方が下手
結婚に期待できない
幼いころから両親の仲が悪い家庭で育ってきた子どもは、結婚生活が良いものだと思えずに育ちます。
毎日家で喧嘩している両親をみていると、こどもは悲しくなったり、怒りを覚えたり、混乱するようになります。
夫婦の絆が信じられず、「早く離婚すればいいのに」と思う子どももいますよね。
両親が離婚することによって「結婚は永遠ではない」ことを親から学ぶし、結婚して幸せになれると期待することをやめてしまいます。
それに片親で育てられると、親は仕事に家事に忙しくて、子どもとの時間が満足にとれなかったり、学校行事に参加できなかったりして、子どもは「孤独」を感じる機会が増えます。
また、片方の親を失ったことで、またいつか愛情を失うことがあるのではないか、という恐怖を味わいます。
そんなこともあり、子どもは結婚に夢を見られず、期待することができなくなります。
離婚のハードルが低い
両親が離婚して片親で育てられた子どもは、なんとか育ってこれた経験があります。
そのため自分が夫婦の危機におちいったとき、「離婚しても何とかなる」と思い、離婚をえらぶ傾向が。
親が離婚を止めない
離婚のハードルが低いのは、離婚した両親が「離婚を止めない」ことにもつながります。
離婚しようか迷っているとき、離婚経験のある親は、離婚を止めない場合があります。
親自身も離婚して幸せになった経験があるので「そんなに嫌なら離婚すればいい」など、離婚を進めてくる場合も。
親からのストッパーがないぶん、子どもも離婚がしやすいです。
離婚にマイナスイメージがない
両親が離婚によって幸せになっていれば、その様子を見て育った子どもは、離婚にマイナスイメージを抱きにくいです。
結婚して幸せになれない場合は、離婚して自分の人生を取り戻すことで幸せになろうと考えます。
結婚したタイミングが早すぎた
片親で育った子どもは、両親がそろった幸せな家庭に憧れを抱きがちです。
そのため「早く自分の幸せな家庭をつくりたい」とあせって、若くして結婚する人も多いです。
しかし勢いにまかせた結婚の結果、離婚してしまうことが。
パートナーとの関係の作り方が下手
結婚生活では、「パートナーとうまく生活していく能力」が必要です。
- 自分の意見を相手に伝えること
- ゆずり合うこと
- 相手の意見を尊重すること
- もめごとを話しあって解決すること・・・
通常、父親と母親の関係を見ながら育つ過程で学ぶことですが、両親が離婚しているとどうやってもともとは他人の人間とうまく幸せに生きていくか、を学ぶことができません。
また、同性の親にひきとられた場合、異性と暮らすことに慣れていない、という面もあります。
【男女別】離婚しやすい人の特徴

でも両親が離婚しているからといって、もちろんすべての子どもが離婚するわけではありません。
「離婚しやすい人」には特徴があるといわれます。
男女別でみていきましょう。
- サプライズ好きな男性は結婚生活が長続きしない
- 野菜嫌いな夫はケンカになりやすい
- お肉中心の食生活をしている男性は攻撃的
- 性欲が強すぎる
- 夫婦げんかで言い返す男性
- 男兄弟で育った女性はコントロールが難しい
- 損得勘定でものごとを考える女性は愛情が育みにくい
- 夫婦げんかで口答えできない女性は離婚しやすい
- お金で愛情を図る女性
- 性欲が強すぎる
相手のにおいが臭い、と感じたら遺伝子レベルで嫌い、合わないなんて言いますよね。
これはその傾向がある、ということですが、確かに私も夫婦げんかでの口答えはうまくなかったです。
自分の意見を相手にうまく伝えられないことは、相手との人間関係を複雑化してしまうことになるのかもしれません。
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