結婚して一緒に暮らす夫に拒否されたことはありますか?
ある調査によれば、日本のセックスレス夫婦の数は全体の半数にもおよぶそう。
会話やボディタッチなどのスキンシップを夫から拒否されると、精神的にとてもつらいですよね。
私も元夫にはセックスレス、無視、放置など、あらゆる拒絶をされてきました。
拒絶を乗り越えるために、拒絶に対する考え方を変えるのもひとつの方法です。
傷ついた心をなるべく早く癒すにはどうしたらいいのでしょうか?
夫に拒否されたこと10個
3年間の結婚生活のなかで、夫から拒否されたことです。
これらの拒否から感じたことは、「自分は求められていない」という自己喪失感。
- 問題が起きたときに話し合うこと
- セックスレス
- 休日一緒に過ごすこと
- メール、LINEの返信
- 私の友達と一緒に会うこと
- 私の親と過ごすこと
- 記念日を祝うこと
- 食材、日用品など買い出しの付き添い
- 夫婦の将来のために貯金すること
- 給与明細を見せてもらうこと
なんというか、結婚していた間は「私は妻なのに、面倒な存在だと思われているんだな」ということが、とても悲しかったのを覚えています。
心が痛い、と思うのは、本当にそうで、心の痛みは身体的な痛みと似ていて、両方とも脳の同じ部分で処理されているからだそう。
拒絶されると、悲しみ、寂しさ、怒り、屈辱などの感情はもちろん、吐き気や腹痛、頭痛などの身体的反応まで起こることがあるのはそのためです。
身体的な痛みは、その原因が治れば消えますが、心の痛みはなかなか消えることがなく、しかも原因となった出来事を忘れることは困難ですよね。
それを乗り越えるには、過去に受けた拒絶体験から、今受けていることと照らしあわせて比較してみること。
思い出すのはつらい。でも過去の経験が今のあなたに教えてくれることがあります。
拒絶の捉え方を変えてみる

ちょっと変わった、おもしろい拒絶からの立ち直り方もあります。
2009年にカナダ人のジェイソン・コムリーが考案した自己啓発ゲーム「リジェクションセラピー」。
世界中で何千人もの人が参加したこのセラピーは、自分からあえて拒絶されに行くもの。
通りすがりの他人に100ドル貸してくれ、と頼む。
飛行機で知らない女性に電話番号を聞く。
経験も資格もない仕事に応募する。
などなど、いろいろ無理なお願いをして断られていくことで、拒絶されることは悪くないというマインドセットをつくることが目的。
自分からあえて断られにいくことで、以下の反応が起こるそうです。
- 恐怖心がなくなる
- 気まずい状況でもユーモアを保てる
- 傷つかないでいいと思えるようになる
- 拒否されても対処できると思えるようになる
- 大胆になれる
確かに毎日拒否されていたら、それも自分がその状況をつくっていたら、拒否に対する考え方が変わって、心が強くなれるのかもしれません。
拒否されたら「なぜ?」か聞いてみる
このセラピーで重要なのは、断られたあとすぐに諦めるのではなく、「なぜ?」と聞いてみることだと言います。
「リジェクションセラピー」は最初から無理なお願いをするものなので、基本的に断られます。
でもそのあと、なぜその人がお願いを拒否したのかを聞くことで、もしかしたら回答を「No」から「Yes」に変えることができる、もしくは代わりの案を提示してくれることがあります。
このセラピーを実行したJia Jiangは拒絶される恐怖を克服するための100日計画のなかで、「見知らぬ人の庭に持参した花を埋めていいかお願いする」チャレンジをしたところ、最初の住人には断られました。
でも「なぜダメなのか?」と聞いたところ、
「犬を飼っているから、掘りかえして花をムダにしてしまうことになる」と返事が返ってきたものの、「近所の人なら花が好きだし、埋めてもらえるかもしれないから尋ねてみたら?」と代替案を提示をしてくれたそうです。
そこでJiaはその紹介してもらった近所の人にお願いし、喜んで花を埋めさせてもらったとのこと。
相手がもつ疑問を自分から言ってみる
また別の日にJiaは、スターバックスに行き、店員に「スターバックスの挨拶係」をやらせてもらえないかお願いする、というチャレンジも行ったそうですが、最初はやはり断られたそう。
そこで断られた店員に「変ですか?」とたずねたところ、「かなり変だよ。挨拶係はやっていいけど、変になりすぎないようにね。」と承諾を得られたそうです。
だいぶ変なお願いですが、相手が抱えている疑問を自分から口にすることで、承諾の確立を上げることができたそうです。
この場合、「なんでスタバで挨拶係やりたいの?変じゃない?」ってことですね。
自分でも「変だ」と思っていることを伝えることで、相手に安心感を与えることができて、このお願いは実現しました。
夫に自分の価値をゆだねない

そもそも、夫に拒否されたからといって、あなたがダメだということにはなりません。
人はそれぞれ感情があって、そのときの状況によっても異なります。
今日はダメだったけど、昨日はOKだった、とか。
自分の感情にも波がありますよね?
自意識やアイデンティティ、自尊心は、夫婦間だけでなく、友人関係や家族、仕事など、自分の人生のいたるところで感じられるようにしておきましょう。
心のよりどころを夫婦間のひとつだけに依存すると、夫に拒否されたときに逃げ場所がなくなります。
仕事場やママ友、友人などいろいろなところに分散させておけば、どこかひとつの場所で拒否されても、立ち直ることが簡単になりますよ。
「可哀想と思われたい欲」を捨てる
可哀想と思われたい欲ってありませんか?
可哀想だと思われた方が得する場合。
例えば雨のなか自転車で走っていて、かぶっていた帽子が飛んで車道に落ちてしまった場合。
ずぶ濡れで、ちょっと可哀想だな、と思われた方が、車は止まってくれるし、帽子が車にひかれる可能性が減りますよね。
「夫に拒否されて可哀想」と思われた方が、万がいち何かあったときに有利だから、可哀想な自分のままでとどまっている。
私もそんな気持ちがありました。
でもその欲を捨てて、可哀想な自分から離れないと、立ち直るのが遅れます。
可哀想な自分のままでいると、それが染みついてしまいます。
拒否されること自体は可哀想なことではありません。
拒絶を成長するチャンスに変える

夫から拒否をされても、悲しかったり悔しかったりした感情を抑えこむ必要はありません。
拒否されたときに湧きあがる感情を受け入れるのは、立ち直るのに必要なことです。
拒否されて感じている悔しさ、寂しさなどの苦痛な気持ちは、そもそもそう感じるくらい叶えたい望みがあった証拠です。
その気持ちからは、あなたが本当に大切にしたいことが見えてきます。
それを捨てないで。
拒否されて傷つくのは、あなたがもっている自尊心と関係が深いです。
自尊心が高い人は拒否されても打ちのめされにくいですが、何度も拒否されるとだんだん自尊心も下がってしまうそう。
私も3年間夫から受けた拒否のすえ、「私は夫からも愛されない、必要ない人間なんだ」など自己批判的な考え方が染みついてしまっていました。
でも夫に拒否されたことと、私自身が必要ないダメな人間かどうかは関係ありませんよね。
もちろん拒否されたら落ち込むし、傷つきます。
でも自分の思っていることを夫に伝えたり、行動するなど、自分はできるだけのことはやった、と思うことが大切です。
自分が間違ったことをしたわけじゃないのだから、もしそこに改善できることや成長できることがあれば、次にチャレンジするまでに改善すればいいんです。
まとめ
夫婦といえども、別々の人間である以上、拒絶はされてしまうことがあります。
でもそれは、あなたの存在価値を揺るがすものではないと、理解しておくことが大切。
拒絶されるのはつらいことですが、自分を責めるのはやめて。
立ち直るのに必要なことは、受け入れることです。
もし大切な人が拒絶されていたら、叱らずに励ましてあげますよね。
自分にも同じ優しさと思いやりをもって接してあげましょう。

拒絶される恐怖を克服するための100日計画
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