
家庭内別居になるきっかけって何?
✔本記事の内容
・【体験談】家庭内別居のきっかけは夫の無視→離婚へ
・家庭内別居のメリット・デメリット
・家庭内別居は解消できるか?
わたしは3年間の結婚生活の間、夫から何回も無視されて、心身ともに疲れはて、家庭内別居状態に。
最終的には離婚することになりました。
離婚の話し合いのときに、夫からは「このまま結婚生活を続けても、家庭内別居状態では意味がない」と言われましたが、どうやら家庭内別居になったきっかけが自分だとは思ってもいないようす。
経験から、家庭内別居は長引けば長引くほど、修復が難しいと感じました。
修復不可能になる前に、家庭内別居になる原因やきっかけを確認してみましょう。
家庭内別居とは?

家庭内別居とは、夫婦関係が破綻しているにもかかわらず、離婚しないで同じ家に同居している状態。
同じ家の中にはいるけど、別々の部屋で過ごしたり、接点がない状態をいいます。
しかし、お互い一緒にいることが何かしらストレスや苦痛で、家庭内別居しているという点では、夫婦関係はうまくいっているといえないでしょう。
家庭内別居になる原因やきっかけは?
夫婦によって、家庭内別居する理由はそれぞれ。
いくつもの原因が重なって家庭内別居にいたる場合もあります。
よくある原因やきっかけは以下のとおりです。
・浮気や不倫
・愛情がなくなった
・すれ違い
・モラハラ・DV
・家事や育児を手伝わない
・感謝の気持ちがない
・プライベートな時間や空間が欲しい
・夫の定年を機に
夫婦喧嘩の悪化
夫婦喧嘩がエスカレートして、そのまま家庭内別居してしまうケース。
ここまでくると、相手への愛情よりも、怒りや失望のほうが強く、顔も見たくないという冷戦状態になっている方も多いでしょう。
どちらか一方が謝れば解消できる余地はありますが、おたがい意地の張り合いで長期化する場合も。
浮気・不倫
どちらかの浮気や不倫が原因で、相手の存在が汚らわしく、一緒の空間にいることが気持ち悪く感じたり、距離をおきたくなり、別々の部屋で過ごすようになるケース。
相手を許すことができるかどうかが境目です。
愛情がなくなった
相手への愛情がなくなって、一緒の時間や空間を過ごすことに意味を感じなくなるケース。
愛情がないため、相手に合わせる必要を感じず、自分の好きなように生活したいので、家庭内別居しているほうが楽だと感じることが。
どちらか一方だけだと悲惨ですが、お互い干渉しあわず、マイペースに暮らしている夫婦もいます。
すれ違い

生活のペースが違う夫婦の場合、すれ違いがつづいて顔を合わすことが少なくなり、そのまま家庭内別居にいたるケース。
休日は一緒に過ごすなどの努力ができれば良いですが、すれ違いがつづくと相手に無関心になり、このほうが楽だからと家庭内別居を続けてしまうことに。
モラハラ・DV
モラハラやDVを受けていても、相手が離婚に応じてくれない場合、できるだけ相手と関わり合わないため、これ以上被害を受けないために仕方なく家庭内別居をするケース。
モラハラやDVを受けている人の多くは、相手に怯えてしまい、逆らうことができない場合があります。
なのでできるだけ顔を合わせないように、部屋から出ないなどして、結果的に家庭内別居になってしまうことが。
関連記事>>モラハラ夫の25の特徴と見分け方【具体例をまじえて紹介】
家事や育児を手伝わない
相手が家事や育児を手伝ってくれず、不満が溜まって爆発し、家庭内別居にいたるケース。
こういう場合は、家庭内別居後は「自分のことは自分で」となる場合が多いそう。
家庭内別居することで、「今まで自分がやっていた家事がどれだけ大変なものか知らせたい」という気持ちがあるのかもしれません。
感謝の気持ちがない
何をしてあげても「ありがとう」「助かったよ」などの感謝の言葉がなく、その気持ちも感じられないとき、そのうち相手へ何かしてあげることが無意味に感じて苦痛になり、何もしてあげたくなくなった結果、家庭内別居にいたるケース。
プライベートな時間や空間が欲しい
家でいつも一緒だと息が詰まるので、プライベートな時間や空間が欲しいために家庭内別居を選ぶケース。
相手への愛情がなくなったから、という場合や、単に一人になれる時間や空間が欲しいため、という場合もあります。
こちらは比較的ポジティブな家庭内別居かもしれません。
結婚前から1人で行動するのが好きな一匹狼タイプは、結婚してパートナーと同居することにより、ストレスが溜まり、こういった願望を持つことがあります。
夫の定年を機に
夫の定年後、これまで仕事優先だった夫が、ずっと家にいるのが苦痛だったり違和感を感じて、家庭内別居を言い渡す妻が増えているそう。
夫の定年後1年で妻の不満は頂点に達し、家庭内別居にいたるケースが多いとのこと。
【体験談】家庭内別居のきっかけは夫の無視→離婚へ
私が元夫と家庭内別居した原因は、元夫から受けた無視から始まりました。
結婚生活を振り返ってみると、元夫は私を愛していたわけではなく、「自分のペースに合わせてくれる私」「結婚できるまともな男だと周囲に知らせたかった」からだったとと思います。
夫婦どちらかが話し合えないタイプだと、家庭内別居になる可能性は高いと思います。
関連記事>>夫から受けたモラハラ無視はDVだった?【無視に悩む妻たちへ】
家庭内別居のメリット

マイナスイメージの多い家庭内別居ですが、すぐに別居や離婚をしないで「家庭内別居」を選ぶ夫婦が多いのは、そこにメリットがあるからです。
離婚しないですむ
家庭内別居をして別々の生活をしていても、まだ婚姻関係は続いており、離婚する手間が省
けます。
離婚は、結婚するよりも大変。
いろいろな手続きを踏んで離婚するよりも、家庭内別居をして相手とかかわらないほうが楽という場合もあります。
経済的に安定する
家庭内別居していても夫婦なので、お互いに扶養義務があります。
特に妻は、離婚すると経済的に不安定になる傾向が強く、家庭内別居でも一緒に暮らしているので経済的に不安がなくなるメリットがあります。
世間体がいい
離婚は世間体が悪くできない、という方もいるのでは?
家庭内別居は、言わなければ他人からはわかりません。
仲良し夫婦だと思っていたのに、じつは家庭内別居をしていた、という友人夫婦もいます。
世間体を保つにはメリットでしょう。
余計なエネルギーを使わなくてすむ
結婚しているといえど、もともとは他人なので、一緒に生活するのはエネルギーがいります。
家庭内別居は、お互い干渉しないで生活できるので、相手のことを気遣う必要がなく、余計なエネルギーを使わなくてすみます。
とくにふだん喧嘩ばかりしていた夫婦は、家庭内別居することで喧嘩がおさまり、精神が安定するかも。
子供と離れなくてすむ
子供がいる人は、家庭内別居していても、同じ住んでいる場所に子供がいるので、会いたいと思った時にすぐ会えるのはメリット。
子煩悩な人は、離婚したくても子供に会えなくなることが嫌で、我慢して家庭内別居を選びがち。
安眠できる
相手の寝言やいびきがうるさくて眠れない、というひとは、家庭内別居して別々の部屋で寝ることで、安眠できるというメリットが。
同じベットで眠らなければ、寝返りなど気にする必要がないですね。
家庭内別居のデメリット

夫婦仲がこじれて、家庭内別居にいたった場合、冷却期間にはなりますがデメリットもあります。
ストレスの原因に
家庭内別居にいたるほど顔も見たくないほどの相手と、同じ屋根の下で暮らさなければいけないのは、大きなストレスの要因になります。
私は家庭内別居のストレスから、以下のような症状があらわれました。
- 夫と顔を合わせると、体がこわばり、息苦しく感じる
- めまい、頭痛、吐き気など自律神経失調症になる
- ストレスにより、いろいろな病気になる(子宮頸がん、尿管結石症など)
家庭内別居といえど、完全に存在をシャットアウトするのは難しいもの。
廊下ですれ違ったり、会うのはほんの少しの時間でも、精神的にはダメージになることが。
吹っ切れてしまえば慣れていくのかもしれませんが、私にとっては苦しくてストレスのたまる期間でした。
あわせて読みたい>>家庭内別居の実態&リアルな家のなかの雰囲気はどんな感じ?
恋愛したり再婚することができない
家庭内別居していても、ひとつ屋根の下で生活していて、婚姻関係が続いているので、他の人と恋愛したり再婚することは「不貞」とみなされます。
それが原因で相手から訴えられれば、慰謝料請求されることも。
夫婦としての役割が求められる
家庭内別居して、夫婦関係は冷め切っているとはいえ、イベント事などで夫婦としての役割が求められることもあります。
そんなときには仮面夫婦として仲良し夫婦を演じなければいけない場合も出てきます。
これは結構つらい…
正月、お盆などの行事ごとでは、実家へ帰らなくてはいけなかったり、親戚付き合いをしなくてはいけなかったり、完全に離婚してしまうのとは違って、面倒ごともあります。
関連記事>>仮面夫婦の特徴と家庭内別居するきっかけはコレ【体験談を交えて紹介】
老後、相手の介護が必要
民法752条で「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と決められています。
例えば、夫が病気や怪我をしたり、老後動けなくなってしまったら、生活を送れるように生活費を出したり、面倒をみてあげなければならないのです。
愛情がない相手への介護は、想像以上に苦痛だと思います。
家庭内別居は解消できるか?

家庭内別居している方のなかにも、できることなら以前のように仲が良かった夫婦に戻りたい、と感じている方もいらっしゃるのでは?
完全に別居してしまうより、家庭内別居でもひとつ屋根の下にいたほうが、毎日顔を合わせるなど、修復できるタイミングが多くなります。
歩み寄ることが必要
家庭内別居が長引く要因の一つとして、おたがいの歩み寄りがないことがあげられます。
喧嘩や価値観の違いなどで家庭内別居にいたる場合、プライドが先に立ってしまって譲り合うことができないこともありますよね。
しかし家庭内別居を解消したいのであれば、解消したいほうが歩み寄るしかありません。
家庭内別居は完全に別居や離婚していないぶん、歩み寄りや話し合いで解消できる可能性はとても高いです。
家庭内別居すると、どんどん心が閉じてしまいます。
今は家庭内別居状態になってしまっているけれど、本当は相手が必要だ、という気持ちを素直に伝えてみれば、徐々に相手の対応も変わってくるかもしれません。
家庭内別居を続ける?それとも離婚する?
夫婦仲が修復不可能な場合、このまま家庭内別居を続けていくか、離婚するか悩むところでしょう。
離婚する場合
個人的には、離婚して新しい人生を再スタートさせるほうが、心身ともに健康でいられると思います。
私は家庭内別居中に、ストレスがどれだけ人に悪影響を与えるのかを思い知りました。
たしかに経済的に不安になることはありますが、自分にとっての最善を選べたと思っています。
離婚後は一人暮らしをはじめましたが、めちゃくちゃ充実しています…!
あわせて読みたい>>離婚したらまずは一人暮らしのススメ!30代バツイチを楽しく生きよう!
家庭内別居するならルールを決めよう
でもいろいろな理由から離婚できないという方もいますよね。
家庭内別居を続けるなら、ルールを決めることをおすすめします。
ルールを決めないと、ムダに傷ついたり家のなかなのに不便を感じながら生活するはめに。
関連記事>>家庭内別居で決めるべきルール10個【実体験からおすすめ】
もし離婚を選ぶ場合は、準備してから離婚することを強くおすすめします。
離婚は精神力がいりますからね。
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