
離婚がショックで仕事が手につかない・・・
心の整理が追いつかなくて体調をくずしている。
離婚のストレスからどうやって立ち直ればいいのか知りたい。
✔本記事の内容
- 離婚ストレスで仕事が手につかない人へ。
- 離婚ストレスの種類
- 離婚ストレスによる影響と乗り越え方
「離婚」は人生で最も大きな出来事のひとつです。
離婚で感じるストレスは、身内が死んだときと同じくらい強いといわれています。
「自分は大丈夫」と思っていても、離婚が原因でうつ病になる人も多く、離婚ストレスは肉体的にも精神的にもダメージをおよぼします。
私は元夫と離婚することを望んでいたのにもかかわらず、離婚前後の1年くらいは精神的に不安定なときがありました。
離婚したい人でさえも感じる、離婚のトラウマやストレス。
「離婚」によってあなたの人生にどのような影響があるかを知って、離婚ストレスから正しく乗り越える方法を確認しましょう。
離婚ストレスで仕事が手につかない人へ。

「離婚して仕事が手につかない」「離婚が辛すぎて何もやる気がおきない」など不安を抱えていませんか?
離婚によって住むところや仕事が変わったり、それまで友達だった人に会えなくなったりなど環境の変化もともない、離婚によって強いストレスを感じてしまうことがあります。
離婚ストレスとは?
離婚ストレスとは、離婚が原因で感じるストレスのことです。
離婚する前と離婚した後では、おもにストレスの種類が異なる場合があります。
たとえ円満離婚であっても、人は今までとは違う環境に変化するだけでストレスを感じることがわかっています。
1968年にアメリカの精神科医Thomas HolmesとRichard Raheの2人が発表した論文「人生のストレスランキング」では、離婚は人生で2番目にストレスを感じると書かれています。
人生のストレスランキング
2人の精神科医の論文では、人生で起こる出来事にはストレスの強弱があるとして、ストレスを感じる前の元気な状態に戻り、社会に適応できるまでの時間とエネルギーがどれだけかかるのか?ということを数値化したものです。
1位から10位までは以下のとおりです。
人生のストレスランキング
1位:配偶者の死(100)
2位:離婚(73)
3位:夫婦の別居(65)
4位:刑務所への収容(63)
5位:近親者の死(63)
6位:大きなけがや病気(53)
7位:結婚(50)
8位:失業(47)
9位:夫婦の和解(45)
10位:退職・引退(45)・・・
これを見ると、人生で感じるストレスの1~3位はすべて夫婦間の出来事です。
離婚は誰でもストレスを感じるもの
この論文から分かるとおり、離婚は誰でも強いストレスを感じるのが普通です。
でもただ漠然とストレスを感じているだけだと、どうやって解消していいのか分からなくなりますが、ストレスの理由がわかれば乗り越えやすくなります。
あなたが離婚によってどういうことにストレスを感じているのかを確認してみましょう。
離婚ストレスの種類とは?

離婚ストレスといっても、離婚前と後では感じるストレスの種類が違います。
離婚前のストレス
離婚前に感じるおもなストレスは以下のとおりです。
離婚するかどうか悩む
まず「本当に離婚して後悔しないか?」と離婚するかしないかで悩みますよね。
結婚するときは一生添い遂げるつもりだったのに、いろいろな事情からそれが叶わずに離婚する夫婦は3組に1組といわれます。
自分から離婚したいというケース、パートナーから離婚したいといわれるケース、どちらの場合も悩むのはあたりまえですよね。
子どもがいる家庭なら片親になることでの子供への影響も気になりますし、離婚すると決意するまでにはさまざまな悩みや葛藤があり、それがストレスになります。
パートナーが離婚に応じてくれない
離婚したいと決めたらパートナーに離婚を承諾してもらわないといけませんが、応じてくれない場合もあります。
日本の離婚の8割は協議離婚で成立していますが、裁判や調停までもつれこむケースもあります。
でも拒否されたからといって、離婚を決意するほど受け入れられないパートナーと夫婦関係を修復するのはむずかしいですよね。
離婚の決意がおさまらない場合、離婚申し出後もパートナーと一緒に過ごさなくてはいけないのは相当なストレスです。
離婚条件が合わない
夫婦ともが離婚に応じても、離婚条件が合わないことがあります。
離婚することが決まっても、条件面でおたがい譲らず平行線だと「早く別れたいのに別れられない」状態が続いてしまいストレスの原因になります。
離婚後のストレス
離婚後に感じるおもなストレスは以下のとおりです。
喪失感
上記の「人生のストレスランキング」でもあるように、パートナーをなくすことは強いストレスを感じます。
今まで家族として当たり前に一緒にいたパートナーがいなくなる喪失感は、離婚した誰もが感じるかもしれません。
”結婚20年で先月熟年離婚した50歳男です。子供は二人、成人している子と高校生です。
引用:発言小町
どちらから言い出したというわけではなく勢いで離婚してしました。
長年蓄積された不満がお互い爆発し、以前からお互い考えていた離婚という選択肢を選んだ感じです。
揉めてわずか2週間で離婚に至りました。現在は私が家を出て一人暮らしです。
まだ時間が経っていないせいもありますが、無性に寂しさを感じてどうしようもない時があります。
特に子供たちの小さい頃の事を思い出したり、一緒に行った場所を通ったりすると、何とも言えない思いがこみ上げてきます。
いろいろ不満があったとはいえ、長い時間を共に過ごした家族を失ってしまったショックが大きすぎて・・・・・、物事に集中しきれない感じです。 ”
環境の変化
引越しをしたり職場を変えたりなど、離婚後は環境の変化が激しい時期です。
ただでさえ離婚して精神的に疲れているところに、環境が変わることで動き続けないといけない状況があわさると疲れもたまってしまいます。
私も離婚を機に初めての一人暮らしをはじめました。楽しくてもたくさんやらなければいけないことが出来るのでストレスは感じました。
まわりの人たちの理解や干渉
離婚したことを家族や友人に報告するのもストレスの原因になります。
相手の反応を見なければいけないし、離婚に賛成してくれる相手であっても心配させたくないからと気を使うなどして精神的に疲れます。
もしまわりの人たちが離婚に反対の場合は、理解されないことに悲しみや悔しさを感じることもあるでしょう。
私は会社の同僚にいろいろ検索されることがあって、とてもストレスを感じました。
自分の人生に関係がない相手には話さないなど対策すると、ストレスを軽減できると思います。
手続きの多さ
離婚後はいろいろな手続きに追われます。
とくに結婚時に名字を夫の姓に変えた女性は、手続きの多さにうんざりするでしょう。
銀行や市役所は平日昼間しかあいていないことも多く、わざわざ休みをとって名字変更の手続きに行くのはとても面倒です。こんなことなら名字を変えなきゃよかったと思いました。
人生の意味が分からなくなる
パートナーを失って、これまで注いできた愛情や時間が無意味になったように感じてしまい、人生の意味が分からなくなってしまう人もいます。
離婚後は集中力が欠け、事故に遭う確率も上がるそう。
”20代後半の乳児の子を持つ母です。先月、元夫と離婚調停と言うかたちで夫婦関係に終止符を打ちました。原因は省略させて下さい。離婚調停中は慰謝料の件で揉めたりと気が張っていたのですが、けじめがついてしまうと不思議な事に心の中にポッカリと穴が空いたような虚しい感じになっています。育児にも身が入らず、ボーっとする事が多い気がします。 ”
引用:発言小町
自分を責めてしまう
離婚後は誰でも「もしあの時にあんな言い方をしなかったら離婚にはならなかったかも」「もっと頑張っていたら違う未来があったかも」と自分を責めてしまうことがあります。
でも過去は変えられません。
「もしあのとき」と変えられない過去を思い悩むよりも、 努力するなら未来に向かって努力する方が、少なくとも前向きに考えられますよね。
離婚ストレスは人生や生活にどう影響するか

離婚によるストレスは人生で2番目に大きく、人生や生活のいろいろなところで影響する可能性があります。
体調不良
ストレスが原因でいろいろな病気を引き起こすことがあります。
ストレスはすべての病気の根源だという説もあるくらいですので、離婚後の忙しさで少しの違和感を放置せずに、心身ともに休める時間をとりましょう。
不眠症
睡眠は健康的な生活には欠かすことが出来ません。
しかし離婚ストレスから不眠症になってしまう人がいます。
人間の脳は起きている状態の「覚醒中枢」と脳を休ませる「睡眠中枢」があり、ストレスを感じるとこのバランスが乱れて不眠に陥ります。
不眠症の解消にはストレスを取り除くことがもちろんですが、以下も大切といわれています。
毎日同じ時間に眠る、眠る前はスマホを見ないなど正しい睡眠の習慣をつけると眠りやすくなります。
また、あまり眠らなきゃと強く思いすぎるのもストレスになってしまいますので焦らないことが大切です。
睡眠薬については、「薬に頼るのは不安」という方もいますが、医師の指示に従って睡眠薬での治療を行うことも考えてみてはいかがでしょうか?
人は眠らないと判断力が低下したり、うつ病になるリスクもあります。薬の副作用が少ないものもありますので、不眠症が長引くようなら対処したほうが安心という場合もあります。
うつ病
離婚ストレスが心に影響すると、うつ病や不安症になってしまうことがあります。
うつ病になると仕事が出来なくなったり、生活することもむずかしくなることもあります。
精神的に不安定になったときは心療内科を受診するなどのケアをとりましょう。
仕事が手につかない
離婚のショックから、とくに男性は「仕事をする意味」を見失う人も多いです。
仕事することを「家族を支えるために」という意味を見出していた男性は離婚後、仕事が手につかなくなってしまい、退職や休職してしまうケースもあります。
やる気がおきない
離婚という大波を乗り越えたあと、やる気がおきない、何もしたくなくなる人もいます。
ある種の燃え尽き症候群というか、大きな「離婚」という目標を達成したことで、次の目標が見つからなくなってしまい、気力がわかなくなってしまいます。
長期にわたって続くようだと、うつ病に進行している可能性があります。
離婚ストレスの乗り越え方

離婚によってストレスを感じてしまうのはしょうがないとして、正しく対処することで離婚ストレスから乗り越えましょう。
ここでは離婚ストレスを乗り越える方法を紹介します。
時間が過ぎるのを待つ
離婚後は環境も変化するし、人付き合いも変わることがあります。
いろいろな変化についていくのは大変なので、離婚後はとにかく心身を休める時間を意識してとり、時間が忘れさせてくれるのを待ちましょう。
時間薬という言葉がありますが、離婚後はとくに実感します。
趣味に没頭する
ゆっくり時間が過ぎるのを待っているだけでは、いろいろな妄想にとりつかれて頭がおかしくなりそう、という人は趣味に没頭しましょう。
好きなことをしている間は辛いことも忘れられます。
それに新しいことを始めると視野が広がり、離婚を前向きに考えられるようになるかも。
一人暮らしする
離婚後に一人暮らしはおすすめです。
ひとりで生きていく覚悟が自立を助けてくれるし、なにより自分のペースで生きられるのでストレスを乗り越えるのにぴったりです。
一人暮らしをおすすめする理由は以下記事で書いています。
関連記事>>離婚したらまずは一人暮らしのススメ!30代バツイチを楽しく生きよう!
相手と連絡をとらない
離婚後に元パートナーと連絡をとらないことも、離婚ストレスを乗り越えるのに重要だと思います。
SNSなどでパートナーの状況を確認するのもやめましょう。終わったことに時間を割いていても前にすすめません。
未練や執着は捨てて、パートナーときちんと決別したほうが立ち直れる時期は早くなります。
元パートナーの存在を完全にシャットアウトすることで、徐々に離婚ストレスが薄まりますよ。
新しい出会いを探す
新しい出会いは気分をリフレッシュさせてくれる要因になります。
いろいろあった過去も、今のためにあったと思えるような出会いを探すのもいいですよね。
パートナーをつくることで前に進めますし、離婚ストレスを和らげたり忘れさせてくれる人はきっといます。
》離婚歴や子連れでも素敵なパートナーと出会えるのは【R婚】
転職する
離婚後も同じ会社につとめていると、名字が変わったことについて聞かれたり、離婚について噂話をたてられる可能性があります。
離婚ストレスの大きな要因のひとつですが、苦痛なら環境の変化にあわせていっそのこと転職して心機一転するのもいいですよね。
新しい会社へ移れば名字が変わったことも知られないし、新たな人生をリスタートできるチャンスです。
転職の仕方は下記記事でまとめて紹介していますので、合わせて参考にしてください。
関連記事>>離婚するならまずやるべきことは仕事探し!おすすめサイト7選【+職業別】