
モラハラ夫のマインドコントロールにかかると、罪悪感をうえつけられて夫に支配されるようになってしまう…
どうしたらモラハラのマインドコントロールを解くことができるのか知りたい!
✔本記事の内容
- モラハラ夫がマインドコントロールで妻の私を支配した方法
- 【メカニズム】どうしてモラハラ夫にマインドコントロールされてしまうの?
夫のいうことがおかしい…と思いつつも従ってしまったり、自分の意見を言うと怒鳴られるから我慢している方は、すでにモラハラ夫のマインドコントロールにかかっています。
モラハラは相手をマインドコントロールすることで、自分のために働かせたり都合のいいように操ります。マインドコントロールの方法はおもに3つに分けられます。
本記事では、モラハラのマインドコントロールによる支配の方法やそのメカニズムについて紹介します。
モラハラ夫がマインドコントロールで妻の私を支配した方法

モラハラ夫は「いつも自分が正しくて妻が間違っている」とマインドコントロールして、自分の都合がいいように妻を支配します。
そしてモラハラ夫自身も「マインドコントロールをして妻を支配している」という自覚がない場合があるのがモラハラの恐ろしいところ。
マインドコントロールとは?
マインドコントロールとはまるで自分の意志で望んでそうしているかのように、巧みに誘導されて相手の目的や方向に導かれる精神的な支配のことです。
殴る・蹴るなどの実際の暴力はすくなく、感情を支配して自分の思うままに相手を操るのはモラハラ夫の常とう手段です。
「マインドコントロール」について詳しく知りたい方はこちらの本がおすすめ。
モラハラのマインドコントロールの方法3つ
モラハラ夫が妻をマインドコントロールする方法は、おもに下記の3つに分けられます。
①精神的支配
モラハラの多くは態度や言葉でおこなわれます。
実際に暴力を振るわれることがなく、毎日身近な人間からモラハラを受けていると恐怖心や感覚がマヒしてきて「これくらいなら我慢しなきゃ」と思ってしまいがち。
モラハラ夫が精神的に妻を支配するやり方
毎日夫から上記のような態度を取られたら、妻は委縮してしまい夫の機嫌をそこねないようにと気を使うことになります。
言葉や態度で不満やイライラをぶつけられると「気にしないようにしよう」と思っていても無意識に傷つくもの。それが愛している夫からなら当然のことです。
モラハラ夫はそうやって妻を精神的に弱らせ、たとえば「つねにお皿を洗ってシンクをきれいにしておかないと夫にダメな主婦だとののしられるから」と緊張状態にさせることで、自分の思うとおりに動かし、妻をマインドコントロール化におきます。
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②経済的支配
モラハラ夫が妻をマインドコントロールする方法として、経済DVがあります。
経済DVとは、妻に生活費やお小遣いをわたさずに金銭的な自由をうばって虐げることです。

この場合モラハラ夫が家庭のお金を管理していることが多く、妻は専業主婦や子育て中で働くことができず身動きが取れない状況におかれます。
モラハラ夫はケチな性格も多く、どうみても足りないくらいの少ない生活費でやりくりすることを命じられ、「生活費が足りない」と訴えると「みんなやれているのにどうしてお前だけできないんだ?」と説教されて自分がダメだからだと思い込まされます。
なかにはモラハラ夫に叱られるのを恐れて、自分の独身時代の貯金を使ってしのいだり、消費者金融に借金をしてしまう妻もいます。妻に自由になるお金がないと夫の言いなりになることしかできなくなります。
お金のことは親しい友達にも聞きづらく「こんなものなのかな…」とコントロールされてしまうことも。
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③暴力的支配
暴力によって妻の行動や考えを制限することでコントロールするやり方もあります。
そもそもモラハラとDVは紙一重で、モラハラは精神的なDVでもあります。直接暴力をふるわなくても、たとえば妻に言うことを聞かせるためにお皿を割る、壁を殴ることも暴力によって妻を支配下におくことです。
モラハラ夫が暴力的に妻を支配するやり方
自分よりも力が強く、身体の大きな男性に大きな声で怒鳴られたり威嚇されると、妻はそれだけで恐怖心におびえます。
これ以上怖い思いをしなくてすむように、と妻は夫のいうことに逆らえなくなります。
【メカニズム】どうしてモラハラ夫にマインドコントロールされてしまうの?

妻がモラハラ夫にマインドコントロールされてしまうのは、「相手を思う愛情ゆえに信用する」「豹変した夫に罪悪感や責任感を感じてしまう」という最も卑怯な感情を利用されるからです。
モラハラ夫が途中から豹変するから
モラハラ夫が出会った当初からモラハラだった、という妻はあまりいません。
「はじめはとても優しくて、この人ならいい夫になると思った」という方や、「いつも紳士的で完璧な男性だった」という方が、結婚後や出産後にまさか彼がモラハラ夫になるなんて…と愕然とするパターンが多いです。

はじめからモラハラしてしまえば、たいていの女性には逃げられてしまいます。

モラハラは相手が逃げられない状況をつくってから正体をあらわすことが多いです。
途中からモラハラ夫に変わることで妻は混乱してしまい、「なにかの間違いだ」と問題から目をそらそうとします。
妻自身が、自分が結婚した夫はモラハラするような男性だったと信じたくなくて「これくらいよその夫婦でもあるはず」とか「夫は精神的な病気なのかもしれない」と考えてしまうこともあります。
また「私が彼を変えたの?私のせい?」と思い悩み、罪悪感を抱くこともマインドコントロールされる要因です。
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モラハラを愛情と勘違いするから
モラハラ夫は妻に「お前のためを思ってしている」「お前がもっといい女になるために言っている」と、まるで妻のためにしたくもない、言いたくもないことを無理してやってあげているんだよ、と言ってマインドコントロールしてきます。
本当は自分の都合のいいように妻を操るために言っている言葉を、「私に教えてくれている」「もっと彼に尽くしたい」とみずから愛情と思い違いをさせ、もっと受け入れるように仕向けます。
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モラハラの「ハネムーン期」のせい
モラハラには「モラハラサイクル」というものがあります。
ひどい言葉を投げつけたあとで一時的に優しくなるハネムーン期と呼ばれる期間があり、「本当はそんな風に思っていないよ」「あれは仕事のストレスが溜まってただけで本気じゃないんだ」「お前がいないと生きていけないよ」などと甘い言葉をささやきます。
ハネムーン期の夫はとても優しい、以前の夫のようになるため妻は「本当の夫はこの姿なんだ」「モラハラだと思っていたけどただイライラしていただけだったのかも」と夫を肯定的にみるようにコントロールされていきます。
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家族だと思うから
妻は夫にどれだけひどい言葉でののしられたり、人格否定をされても「愛し合って結婚した夫だし家族になったんだから話し合えば分かり合えるはず、一緒に乗り越えたい」と思いますよね。
また世間一般にある結婚観も、マインドコントロールを解くのを邪魔していることがあります。
私もモラハラ夫にモラハラを受けつづけているにもかかわらず、「始まったばかりの結婚生活を維持したい」「たった数年で離婚するのは我慢が足りないんじゃないか」「夫を支えるのが妻の役目では」という常識とされているような結婚観から、夫をおかしいと思いつつも結婚を維持しようと努力してしまった経験があります。夫から離婚を言われなければいまも結婚していたかもしれません。
結婚した家族だから助けたいと思うし、支えたいという気持ちをモラハラ夫は利用します。
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自由を奪われるから
モラハラ夫は経済DVをしたり、妻を束縛して妻の自由を奪います。
自由に使えるお金がなく、両親や友達にも会えなくなった妻は夫しか頼る人がいなくなります。
そのため夫のせいでそんな状況になっているのに「夫のおかげで生活できている」「夫がいなくなったら生きる術がない」とモラハラ夫に感謝までするようにマインドコントロールされます。
モラハラ夫のマインドコントロールは出会ったときから始まっている
モラハラ夫ははじめにいい顔をして見せることで、妻に「本当の彼はこんな人じゃないはず」と思わせます。
はじめの良い印象があるからこそ、妻はモラハラ夫をどうにか元の夫に戻そうと努力して離れるタイミングを逃したり、離れることに罪悪感を感じて諦めてしまったりします。
モラハラ夫のマインドコントロールはもうその時から始まっていて、妻が簡単に自分のもとから離れないように準備しています。
夫がモラハラ夫にいきなり変わってしまったのではなく、もともとそういう人間だったとみるのが自然です。
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